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エキナシア マロウ ラベンダー・グロッソ

ハーブの簡単な栽培のしかた

ほとんどのハーブは保水性及び水はけの良い土壌を好みます。適当な湿り気を保ちながら、余分な水はサーと引ける土壌で根をしっかり張り良く育ちます。
肥料に関しては、ハーブはもともと野性の植物なので収穫する野菜と違いあまり神経を使わなくてもたくましく育ちます。その生命力に元気を与えられる人も多いかと思います。
しかしながら、野菜として収穫する場合は、追肥が必要です。有機肥料は多少多くやっても弊害が少なく、植物はバランス良く呼吸します。鉢栽培の場合は水やりの時に肥料分も流れてしまいますので、こまめに追肥を与えます。液体肥料が即効性があり便利です。
野性に咲いている植物は、枯れた後、葉や茎が土となり有益な有機肥料となります。 野山や土地の痩せた場所で野菜などを収穫するために土地を肥沃な状態にするには、コーンフリーが早く大きくなり、ミネラル質を含んだ有機肥料となります。

とくにハーブに関して肥料の与え方で覚えておくべきことは、肥料のやり過ぎはハーブの香を薄くする点です。言い替えると、土地の痩せた場所に生えているハーブの方が良い香りを放ちます。 また、他の植物と同じように肥料のやりすぎは、葉が繁りすぎ花が咲かない、根をいためるなどかえって害になります。たくましいハーブに育てましょう。枯れたら、原因を発見し、また植えましょう。失敗を経験しませんと栽培も上手になりません。


土作り

日本の土地は、酸性土壌(火山灰を多く含む)なので、ハーブの好むアルカリ性土壌にする必要があります。対策としては、苦土石灰をうっすら白くなる程度まき、良く土を耕しておきます(根が生えやすいように土を良く掘り返します)。植える1〜2週間程前にしておくと石灰分が土と良く混ざり、雑草もその頃には芽も出てきますので摘み取ることが出来ます。石灰により根を痛めず、土壌を太陽により消毒します。
苗を買って植える時期は、霜の終わった時期5月頃が良いでしょう。春は遅く、秋は早めに植えるのがポイントです。地方により多少時期が異なります。
特に、種から育てる場合の諸注意として、必ず購入した用土を使うことです。黒土、赤玉土、ピートモス、バーミキュライトが混ざった土が売っていますのでそれを使うとよいでしょう。 なぜ、購入した用土が良いかと言うと、雑草が生えてこない点と、殺菌されている点です。 大事に育てたハーブが、庭の雑草だったと言うのでは、ガッカリです。先日ホームセンターに行き発見した土は、苦土石灰がすでに入って混ざっているために、即植えることの出来るアルカリ土壌に向く植物用の用土が売っていました。忙しい人にはぴったりですね。

ハーブを初めて栽培する人は、主に知られているハーブたちから始め、徐々に数を増やして いくと良いでしょう。なお、ご質問やご希望がありましたらご連絡下さい。


夏ばてハーブを元気にする方法

夏の主な作業のポイント:灌水、除草、日除け


・ 直射日光を避けて、半日陰の場所に移す。あるいは、ヨシズなどで日光を遮断。
・ ベランダ コンクリートに反射して温度が上がるので、プランターなどの下に すのこ あるいは、スタンドを利用。
・ 庭に栽培している場合は、ワラなどのマルチングして乾燥と地面の温度の上昇を防ぐ。
・ 室内に置く場合、風通しの良い場所が良いが、冷房の風の直接あたる場所を避ける。冷房による乾燥を防ぐ。
・ 植物は90%以上が水分 朝夕の灌水(かんすい)を十分おこなう。
※ 水分は根から吸収した養分を体内に移動させるためにも必要。
・ ハーブが弱っているのは、害虫(ハダニ、ネグサレセンチュウ、その他)の場合もあるので、薬剤散布、竹酢液(ちくさくえき) 木酢液を散布。
・ 肥料を適量異常与えると根を傷める原因になるので、体力の弱っている夏は避けて秋にあげる。
・ おき場所を変えたためにハーブが弱くなることもあるので注意する。


 


アンジェリカ(Angelica)(Angelica archangelica)

2年草/草丈1〜2m
ヨーロッパのアルザス山地に自生し、日本のシシウドやアシタバ、トウキと同種のセリ科に属します。大柄なこの植物は初夏に黄緑の花序をつけ、場所は涼しい場所を好みます。利用法は茎を砂糖漬けにし、葉は魚、フルーツの添え物として使います。増やし方は、株分けが簡単です。

チャービル(Chervil)(Anthriscus cerefolium)

1年草/草丈20〜40cm
パセリによく似たセリ科に属し、料理用としてフランスで特に愛用され、スープ、サラダ、オムレツ、ドレッシングに使われます。料理用として窓際でも栽培できます。移植は嫌いますので、20cm(鉢の場合は15cm)離した場所に2〜3粒まき、軽く覆土します。


キャラウェイ(Caraway)(Carum carvi)

2年草/草丈1m
種子に甘みのある芳香があるので、パン、クッキー、ケーキ、ビスケット、ハム、ソーセージ、シチュー、スープ、ピクルスによく使われます。パン、クッキーなどは乳鉢ですりつぶして使います。5000年前から利用されていたハーブとしてもその薬効は知られています。食欲増進させ、お腹の中にガスが溜まるのを防ぐ作用があります。6月頃になると白い小さな花を咲かせます。草丈は60cm位で、種まきの適期は9〜10月です、春まきも可能ですが、収穫するには秋まきの方が良いでしょう。庭では60cmの間隔に荒くすじまきします。後で間引きを少なくするためです。10〜14日で発芽しますのでその後、混んできたら随時、間引きして下さい。タネの収穫時期はタネが褐色に色づき始めた頃が適期です。刈り取った物は風通しがよい場所に、ぶらさげておきます。タネがこぼれても良いようにビニール袋を被せ、袋に穴を開け風通しがよいようにしておくと良いでしょう。

コリアンダー(Coriander)(Coriandrum sativum)

1年草/草丈30cm〜60cm
使用できる箇所;葉、タネ。利用法;生の葉をサラダ、スープ、タネをピクルス、タネを挽いた物は、ガラムマサラ、カレー、ソーセージ、クッキー、パン、などに使用します。消化を助け、食欲増進作用があります。葉には深い切れ込みがあり、パセリの葉に似ています。タネまきは、4〜5月が適期、発芽温度は15〜20度C、日当たりがよく水はけの良い場所が良いでしょう。タネは、15cm間隔に点まきし、軽く覆土します。発芽時期は3週間後、混むところから徐々に間引きをします。加湿にならないように気をつけます。20cm位から葉は収穫し、料理に使い、残りはタネ収穫のためにとっておきます。タネは薄褐色になった頃株ごと収穫し、涼しい場所につるしておきます。たくさん穴を開けた、袋を被せてタネが落ちてもよいようにしておきます。

フェンネル(Fennel)(Foeniculum vulgare)

多年草&1年草/草丈2m
使用できる箇所;タネ、根、葉、茎。 利用法;葉は魚料理、スープ、シチュー、ピクルスなどの香り付けや添え物に使われ、茎は、セロリのように薄切りにしてサラダ、スープに使われます。タネはディルよりも香りが強く苦さがあるのでクッキー、ゼリー、パンなどのスパイスとして使います。 スイートフェンネル(多年草)とフローレンスフェンネル(1年草)があります。栽培方法は、4月、7〜8月がタネまきの適期です。移植を嫌いますので、日当たりと水はけの良い場所に30cm離し2〜3粒づつまきます。タネは1週間前後で発芽しますので、混んできたら良い物だけ残し、混んだところを間引きします。特に夏場は、水やりと除草、追肥、土寄せを行い、大きくなってきたら支柱で倒れるのを防ぎます。

ボリジ(Borage)(Borago officinalis)

1年草/草丈1m
使用できる箇所;葉、花、タネ。利用法;星型のブルーの花はサラダ、砂糖漬けにしてお菓子の飾りに、ハーブティーに浮かべたりします。葉が柔らかいうちはサラダに混ぜたり、魚料理に添えたりします。花と葉は利尿、消炎、沈痛、発刊作用があります。3月にまいたタネは5月には花を咲かせます。日当たりの良い場所に30cm〜40cm間隔でタネを直播きします。2ヶ月後には花を咲かせる元気な植物です。庭の観賞用としても素敵な花です。こぼれタネで毎年楽しめます。

ソープワート(Soapwort)(Saponaria officinalis)

多年草/草丈1m
根、茎、花にはサポニンを含み、よくきれいに土を落とし30分ほど煮だすと石鹸液が出来ます。高級な素材はこれを使い洗濯している国もあります。根は9〜10月頃掘り起こし乾燥させます。夏にピンクの花を咲かせます。春、タネまきをし、その後はこぼれタネで自然に広がって成長していきます。手をかけずに比較的簡単に育ちます。

ヤロー(Yarrow)(Archillea millefolium)

多年草/1m
学名のArchillea(アキレア)は、英雄アキレスがこの植物で傷を治したところからきています。薬用としての評価は高く、ヤロー茶はにきび、整脈瘤、月経不全、冷え症、痔に効果があります。栽培は比較的簡単で土も選びません。タネは日当たりの良い場所に春か秋にまきます。増えて困る人も多いようです。切り傷には葉をこすりつけると止血作用があります。

ジャーマンカモミールGerman chamomile)(Matricaria chamomilla)

1年草/50〜80cm ローマンカモミール、ジャーマンカモミール、ダイヤーズカモミールなどがあります。一般的にはジャーマンカモミールが知られています。ローマンは八重咲きで横にはう性質がある多年草、ハーブティーとして、また観賞用に、ポプリに、芝の代わりに植えることもできます。20〜30cmのびて白い花が咲きます。雑草防止に植えておくのも良いでしょう。ダイヤーズは染色に使われ多年草、花は黄色です。ジャーマンカモミールはカミツレ、カモマイルなど異なって呼ばれています。1年草ですが、こぼれ種で毎年春になると花を咲かせます。一面広がって咲くカモミールは香りもよくおとぎの国を思わせ、心も明るくなり、幸福感を体験することが出来ます。栽培は、9月にタネをまきますと、10日位で芽が出、春に花を咲かせます。翌年からはその場所は、用心して草を取ります。土はあまり選びませんが、日当たりの良い場所を好みます。花が咲いたら収穫しますが、花びらの裏にあぶら虫がたくさんついていますので、ティーにする場合は手で取り除きます。殺虫剤を使うとティーとしては使えませんので、要注意です。その場合は、牛乳を霧ぶきして殺虫します。牛乳があぶら虫の腹部の呼吸器官をふさぎ窒息死させるそうです。葉の裏部に数回行います。貴重なハーブです、効用は効用のチャンネルを参照して下さい。


ラベンダー(Lavender)(Lavandula officinalis)

多年草/50cm〜80cm この香りは心を穏やかにし、万人に愛されているハーブの代表的な植物です。種類も多くで回るようになりました。気おつけることは、フレンチラベンダーは冬場は室内で栽培し、他は外でも寒くても冬越しします。北海道の富良野は7月のラベンダーで人気をはくしています。気をつける点は、日差しがあり、風とおしの良い場所を好みます。夏の室内は禁物です。風通しの悪い、蒸し暑さには非常に弱い性質があります。水は鉢の場合でも控えめにします。コンクリートなど直接置くことは真夏は特に避けた方がよいでしょう。地に植える場合は、土を少し盛り高めにします、このことで風通しが良くなり、水はけも良くなります。タネからでも栽培できますが、一般的には、挿し木で増やすことをお勧めします。春と秋におこないます。ドライフラワーにするには、蕾が青みがついた花が咲く前に収穫します。比較的デリケートさを持ち合わせたハーブです。しかし、ハーブガーデンには必ずあるハーブです。種類も、English Lavender,Jean Davis Lavender,Lady Lavender, Munstead Lavender, Rosea Lavender, Twickle Purple Lavender, French Lavender ,Grosso Lavender, Provence Lavender, Spanish Lavender, Spike Lavender, Sweet Lavender, Wooly Lavender, 北海道では4号、3号などかなり多く品種改良されて栽培されるようになりました。

レモンバーム(Lemonbalm)(Melissa officinalis)

多年草/60cm レモンの香りのするこのハーブは別名メリッサと呼ばれハーブティーなどに使われます。昔から薬草として使用されてきたハーブです。栽培は簡単で、あまり土地は選びません。かえって増えて困るハーブでもあります。苗からでも翌年にはかなり広がります。香りのハーブガーデンにはふさわしいハーブです。

ペパーミント(Peppermint)(Mentha piperita)

多年草/1m セイヨウハッカの別名を持ち、”スー”とする味で食品から化粧品、薬品まで幅広く使われています。タネまきは、4〜5月ころ行い、4〜5cmに育ったところで定植します。土はあまり選びません、かえって水分を好みます。花瓶の中に生けておいても水の中で1週間で根を生やし、その生育のたくましさに驚かされます。タネからよりも、苗を購入し、挿し木で増やしていく方が簡単です。増えすぎて困るとゆう方も多いかと思います。利用方法豊富なハーブですので、使い方を参照して下さい。

セージ(Sage)(Salivia officinalis)

多年草/30cm〜60cm セージは万病にきくハーブとして主に薬用に用いられてきました。料理ではハンバーグなど肉料理にもよく使われます。日当たり、風通し、水はけの良い場所を好みます。冬にも強く関東周辺では、越冬します。増やし方は、挿し木が良いでしょう、初夏に良い枝を7cm〜10cm切りバーキュライトに2〜3cm差して、直射日光の当たらない場所で2〜3週間おいておきます。乾燥させないように時々土を湿らせますが、あまり水が多すぎると根ぐされと同様に腐らせてしまいますので気をつけて下さい。セージの効用は特に注目です、効用をチェックして下さい。種類も豊富です;Garden Sage, Berggarten Sage, Dwarf Garden Sage, Extrakta Garden Sage, Golden Sage, Holt's Mammoth Sage, Purple Sage, Tricolor Sage, Blue Sage, Cardinal Sage, Creeping Sage, Fruit Sage, Greek Sage, Lyreleaf Sage, Pineapple Sage, Painted Sage, Peruvian Sage, Roseleaf Sage, Sage Russian, Sage wood, などあります。国内では多くが、多年草を扱っています。

タイム(Thymus vulgaris)

多年草/15cm〜20cm 地中海地方出身のハーブで蒸し暑さを嫌います。夏場は茂ってきたところでたびたび刈り取り料理やハーブティーなどに使うと良いでしょう。しかし、収穫の時根を傷めないように気をつけて下さい。 植える場所は、日差しと風通しが良く、乾燥した場所が適しています。肥料は特に必要としませんが、心配の方は腐葉土をお使い下さい。挿し木、株分けで殖やすことが出来ます。株分けが一番簡単です。挿し木は5〜6cmの枝を買ってきた用土に1cmほど挿します。2週間程度で発根しますので、直射日光の当たらない風通しの良い場所に置き、乾燥気味に水をときどき与えます。体によいハーブですので効用の欄をご覧下さい。

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